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 タイタニック

 

1912年、タイタニックは、−2℃の北極海で、氷山に衝突し、沈

没しました。船の外板の亀裂は、小さかったのですが、外板と外板と

を繋げる、リベット(鋲)が、もろく壊れてしまったそうです。

 

このリベットの現象を、低温脆性といいます。鋼は、ある温度以下に

なると、ある衝撃力によって、壊れやすくなります。海から回収され

たリベットを調べたら、硫化マンガンが含まれていました。これは不

純物なため、硬くなる反面、脆くなります。

 

そこで、リベットに靭性を持たせるために、ニッケルを添加します。

9%添加すれば、−210℃まで使えます。例えば、リニアモーター

車両に欠かせない液体窒素・液体ヘリウムの極低温の環境では、ニッ

ケルが添加されたオーステナイト系ステンレスが、活躍しています。

 

ちなみに、タイタニックの以後、破壊工学や、いわゆる船の車検が始

まりました。   

 

   『リベット工』スタンリー・スペンサー(1941)                  

                 映画『タイタニック』

 

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