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 打ちやすさ・押しづらさ

 

手打刻印は、打ちやすい方が良いです。

そこでまず、文字の周囲を逃がします。位置決めしやすくするためで

す。次に、刻印手前に見出しを付けます。これで逆さに打つ事(6が

9になる等)はありません。

 

そして、刻印周囲にすべり止めで、横のヘアラインを付けます。

最後に、手打刻印を使い込んでいくと、截頭角すい形状の頭部がハン

マーによって潰れ、徐々に捲くれてきます。この捲くれが、シメジ茸

のようになりますと打点である重心が定まりません。その際は、捲く

れ部分をグラインダーで削り取ります

 

一方、印鑑は、押しづらい方が良いと言われます。

例えば、印鑑の周囲に全く何も加工を施さないものや、一般に可読性

の低い書体を用いるものがあります。この場合、印面の上下の向きが

わかりずらくなります。捺印の際、印鑑をクルクル回し、文字の向き

を探さなければなりません。

 

つまり、正円で周囲に何の加工のない印鑑は、押す直前まで簡単に押

させない印鑑になります。これは、昔から商人の間で「捺印ヨクヨク

ノコト」と訓示を込めて、使われています。

 

近江商人の印鑑

近江商人の印鑑(印材・朱肉に磁石N・S極が内蔵し反発)

 

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