ドロボウ

  

「ドロボウするなよ」はじめの頃、よくこう注意されます。ドロボウ

とは、刻印を作る際、刃先が誤って文字の一部に触れてしまい、文字

を虫喰いの様にしてしまう事です。

 

おそらく、刃先が泥棒のごとく、文字の塀(テーパー)を乗り越える

ので、そう言ったのでしょう?!ちなみに、凸版印刷において、わざ

と活字に、これを施す場合がありました。

 

例えば、英字の「A」。これは頭が鋭角です。なので、そこにインク

が溜まりやすく、このまま印刷されると、Aの頭が水掻きの様に写り

ます。そこで、これを防ぐために、Aの頭の部分をくっつけずに、イ

ンクの抜け道を作りました。これは、切り抜き、落とし穴、または、

ぬすみ、と言われました。

 

ドロボウが、顕著に入った書体に、BELL書体があります。アメリ

カの電話会社が、電話帳の為に作った書体です。また、イギリスの電

話帳書体も同様です。イギリスの数字の大きさは、タウンページの7

割です。これは電話帳のスリム化・コスト削減に、貢献しています。

BELL書体の刻印

英国電話帳書体の刻印


≪≪  ≫≫